~強さ、優しさ、行動力、全て揃ったたたき上げのプロボノ~
いのりんジャパンは2018年西日本豪雨の際に設立された岡山のボランティア団体。災害支援だけでなく、日常防災やこどもたちへの支援など幅広く活動しています。代表の石原さんは教会の牧師さん。いのりんジャパン設立後は様々な災害現場に行き技術を磨いて、一般ボランティアではできないプロボノ(技術系ボランティア)として全国で活躍しています。
私が初めて珠洲に災害ボランティア(ボラキャンという一般の災害ボランティア団体)として行った2024年5月に初めて石原さんに会いました。大きな車に機材を満載し岡山から珠洲に来ていました。

その時の作業は津波により床下に砂が堆積した家の床下作業です。

床に開けた穴から床下にもぐり、砂をかき集め外に出してそれを軽トラに積み込み砂浜に運ぶ作業でした。
オレンジ色のビブスを着ているのが私で、この時は集まった砂を地上のメンバーに渡していました。
右の床下に他のメンバーの頭が見えます。
床下に潜る穴をまず開けなくてはなりませんが、石原さんはどこにどの大きさの穴を開ければ良いかや人員の配置などをてきぱきと判断しスピーディーに作業を進めていました。その作業とは別に、住民の方にはとにかく丁寧に時間をかけて説明していました。作業内容や工程や今後の見通しだけでなく、他に困っている事はないか、ご近所の方で困っている方はいないか、などなど。
心に残った石原さんの言葉があります。
あの日私は床に穴を開けたりするような技術もないので、床下にもぐって泥を出したり、それを地上部で外にある軽トラまで運んだりを繰り返していました。技術を持って活躍するメンバーを見て何もできない自分が悔しくて「私にもこういう作業ができたら良かったのにな…」と言ったら石原さんはこう言いました。
「技術系のボランティアだけではだめなんです。床下に入り泥出しをしてくれるメンバーがいてこそ作業が進むんです。あなた達は大事な仕事をしているんです。」
この言葉はその後のボランティア活動の時に、自分の無力感を何度も救ってくれました。一つ一つの地道な作業を繰り返し被災地は少しずつ前に進んでいく。いろいろな災害現場を経てきた石原さんの一言は被災された方だけでなく、一緒に活動するボランティアにも希望を与えてくれました。
いのりんジャパンの災害支援報告などの最後によく書かれている言葉があります。
「できることをひとつずつ」
石原さん率いるいのりんジャパンは今回の熊本地震の際に、ブロック塀の解体、屋根のシート張り、亀裂破損した部位の防水処置などを様々な団体と協働して活動していました。


危険の伴う高所作業


知識があればできることが増え、被災された方が一歩前に進むサポートができます。
石原さんは被災された方を全力でサポートするため貪欲に知識と技術を習得し、被災地で活動しています。
きらら工房で集めた寄付金のうち35000円をいのりんジャパンに寄付しました。資機材購入やメンテナンス、移動に伴う交通費やガソリン代など、今後の活動を支える資金となります。
いのりんジャパンの石原代表からは「尊いご支援ありがとうございます。熊本や富山での活動に用いさせていだきます。」とのお返事をいただきました。
募金にご協力、ご支援してくださった全ての方に感謝いたします。
いのりんジャパンホームページ
https://inolin.bousai.network/